2歳男児!癌で目玉が飛び出す!
パキスタン南部シンド州の小さな村ミールプル・ハースに住んでいる男の子、ムハンマド・ジュニードちゃん(2)は、網膜芽細胞腫に苦しんでいる。
RB1遺伝子の異常が原因で出生児1万5千~2万人に1人の割合で発症する珍しいガン。
平均発症年齢は18か月、片目または両目が白く光って見えたり、左右の眼球の向きが合わない症状を示す。
瞼が腫れることもある。
英紙「The Daily Mail」によると、ジュニードちゃんは左目に網膜芽細胞腫を発症し、視力に悪影響が出ているという。
現在、ジュニードちゃんの両親はたった一人の息子を治療するため、必死に助けを求めている。
父親のアーズ・ムハンマド・デアさんは、「ジュニードは普通の赤ん坊として生まれました。
しかし、1歳になったとき、いつも泣くようになったんです。そして、ジュニードの左目で腫瘍が大きくなり始めました」
と言う。
まず両親は、ジュニードちゃんを民間療法の施術者である「ハキム」のもとに連れて行った。
アーズさんは毎日賭博で2ポンド(約280円)に満たない金を得て、ハキムに痛み止めの薬を処方してもらった。
しかし、ジュニードちゃんの左目の腫瘍は肥大するばかりだった。
両親はジュニードちゃんの健康状態を心配していたが、パキスタン最大の都市カラチの病院に連れて行くだけの費用がなかった。
そこで、ジュニードちゃんの祖父はアーズさんに約32ポンド(約4500円)を手渡した。
アーズさんは妻のビルクイス・デアさんと一緒にバスに乗り、村から約150マイル(約240km)離れたカラチのジナ・ポスト・グラデュエイト・メディカル・センターへジュニードちゃんを連れて行った。
病院で、ようやくジュニードちゃんの病気が特定された。