平成元年4月20日-朝日新聞珊瑚記事捏造事件(KY珊瑚事件)-

「平成」という時代を振り返ってみると、様々な事件を思い出す。
そんな中、テレビで取り上げられないような事件がいくつもあった。
今回はその1つ目として紹介したいのが、平成元年4月20日に起きた『朝日新聞珊瑚記事捏造事件』だ。
この事件は、通称『KY珊瑚事件』ともいわれている。
朝日新聞社がまさか自作自演でこんなことをするとは…
当時は本当に驚いたものだ。
ではさっそく事件に触れていこうかと思う。
朝日新聞珊瑚記事捏造事件(KY珊瑚事件)って?

1989年(平成元年)4月20日に沖縄県西表島において、朝日新聞社のカメラマン・本田嘉郎が珊瑚に傷をつけ、落書きをした写真を撮影。
その写真をもとに新聞記事を捏造した自作自演の虚報事件である。
これが朝日新聞珊瑚記事捏造事件である。
落書きの文言「K・Y」を取って、KY事件とも呼ばれる。
朝日新聞東京本社版の、1989年(平成元年)4月20日付夕刊一面の連載企画「写’89『地球は何色?』」へ、6段抜きの大きなカラー写真が掲載されたのだ。
”高さ4m、周囲20mという世界最大級のアザミサンゴとしてギネス世界記録にも掲載されたことがある珊瑚が傷つけられた”
この記事では「沖縄県西表島のアザミサンゴに落書きがあることを発見した」として、以下の様な日本人のモラル低下を嘆く記事内容が書かれていた。
「サンゴ汚したK・Yってだれだ」
これは一体なんのつもりだろう。
(中略)
「K・Y」のイニシャルを見つけたとき、しばし言葉を失った。
(中略)
日本人は、落書きにかけては今や世界に冠たる民族かもしれない。
だけどこれは、将来の人たちが見たら、八〇年代日本人の記念碑になるに違いない。
百年単位で育ってきたものを、瞬時に傷つけて恥じない、精神の貧しさの、すさんだ心の……。
にしても、一体「K・Y」ってだれだ。
この記事内容に対して、地元の沖縄県竹富町ダイビング組合が、
「サンゴにこれまで傷は全くなかった、サンゴに書かれた落書きは、取材者によるものではないか」
との抗議を寄せた。
写真部員に電話をして直接問い質したが「そんなことするはずはない」と否定。
東京本社の代表番号に電話をしたところ、窓口の人間と称する男性は、
「朝日に限ってそんなことはない」
「文書にして出してくれ」
と、まともに取り合わなかったのだ。
朝日新聞社の対応

朝日新聞社は、5月15日夜に記者会見を行った。
そして5月16日の朝刊で、
「撮影効果をあげるため、うっすらと残っていた部分をストロボの柄でこすった」
とし、行き過ぎた報道があった点に関して、謝罪記事を掲載した。
しかし、その後の継続的な調査を経て、
「カメラマンが無傷の状態であったサンゴに文字を刻み付けた」
と発表。
実は、西表島に偶然『K・Y』というイニシャルの有名ダイバーがいて、彼が憤慨して調査を始めたことがきっかけで捏造が発覚することとなったのだ。
ようやく朝日新聞社は、虚偽報道であったことを認め、5月20日の朝刊で再び謝罪した。
5月19日付で、珊瑚に傷をつけた朝日新聞東京本社写真部員・本田嘉郎は懲戒解雇処分。
監督責任を問われて東京本社編集局長・同写真部長は更迭。
同行していた西部本社写真部員であった村野昇は”傷をつけた東京本社写真部員の行動に気づいていたのに止めなかった”とし、停職三カ月。
当時の一柳東一郎朝日新聞社社長が、引責辞任に追い込まれる事態となった。
その後、朝日新聞社の最高幹部が沖縄県庁などに謝罪した。
自然破壊と環境破壊に対するキャンペーン記事を掲載していた朝日新聞だけに、購読者からの抗議が殺到したのだった。
朝日新聞珊瑚記事捏造事件(KY珊瑚事件)のまとめ

まさか、朝日新聞が記事を捏造し、世界最大級のサンゴと認定されていた沖縄県西表島のアザミサンゴに傷をつけるだなんて当時誰が想像できただろうか。
いや、誰も想像できなかったに違いない。
記事発表当時は誰もが言葉を失った。
「一体だれが珊瑚に傷をつけたのだ!!」
と。
そして、朝日新聞社の残した言葉には誰もが怒りを覚えた。
「サンゴ汚したK・Yってだれだ」
蓋を開けてみたら、ハイ、朝日新聞社のカメラマンによる自作自演でした。
ちゃんちゃら可笑しな話だ。
メディアってネタのためなら何でもするよね。
テレビも新聞も一体どこに真実はあるのか?
僕たちは一体何を信じればいいの?
何も信じられない。
そんな中、SNSって多くの人たちが利用しているから、リアルタイムの情報が画像や動画付きで確認できる。
特にTwitterのように利用者が多いSNSは、何かあれば利用者がすぐにツイートする。
これぞまさしく真実。
いま最も信ぴょう性の高い情報源だと思う。
ちなみにKY珊瑚事件は平成元年に起きた事件だけど、いまだにTwitterでつつかれている。
明日は珊瑚忌念日です
朝日新聞捏造の前科(一部)#牛込柳町鉛中毒捏造事件#慰安婦捏造事件#KY珊瑚事件#百円ラーメン捏造事件#NHK番組改変捏造事件#福島原発撤退捏造事件 pic.twitter.com/PAYhjn8PRk
— 帰ってきた駄レス (@Da_res2) 2018年4月19日
朝日のKY珊瑚事件って、何がいけないかって、自分達で珊瑚傷つけておきながら「日本人の荒んだ貧しい心の象徴」と紙面でお説教やらかした事よね。
— くのうなおきジャイアントマシーン (@kunounaoki2520) 2019年3月20日
KY珊瑚事件から30年ですか。当時子供心に大人ってなんて汚いんだって思いましたよ。
珊瑚報道が1989年4月20日だから、あと10日ですね。— U-NO (@masamasa781114) 2019年4月9日
テレビや新聞の情報を読むのももちろん必要ではあるけれども、なんでもかんでも信じてはいけない。
都合の悪い部分は決して報道しないからだ。
だからこそ、いまこうして多くの人たちが利用しているSNSを大いに活用するべきだ。
SNSの中には、もちろんネタとして投稿されているものもあるが、そいうったものは比較的見分けがつきやすい。
何故なら、ネタ投稿は限定的で一部の人のみ投稿しているからだ。
本当に信ぴょう性の高いものについては、多くの人たちが画像や動画と一緒にツイートしている。
ちなみに余談だが、”KY”とはいまでこそ「空気を読めない」といった意味合いとして使われているが、当時1番はじめに利用されたのがこのKY珊瑚事件にあたるのだ。
もちろん今使われている”KY”と、この事件については何ら関係性はないからね。
朝日新聞社のKY珊瑚事件は最低だったけど、珊瑚は本当に美しい。
母の日へのプレゼントや家族、友人、恋人へのプレゼントに珊瑚はもってこいではないか。
人が珊瑚と関わりを持ち始めたのって、紀元前2万年の旧石器時代といわれているよね。
装飾品や薬品等の目的で利用され始めたのは少なくとも5,000年前。
地中海沿岸が珊瑚漁の発祥の地といわれているんだよ。
珊瑚には宝石言葉として次のような言葉があるんだ。
〇確実な成長
〇家長の威厳
〇帝王
〇長寿
〇聡明
〇幸福
プレゼントを検討している方は是非参考にどうぞ。