おおかみ男症候群!奇病に悩む人たち!
◆ 娘の外科手術の資金の支援を訴えている
顔や体に非常に濃い体毛が生え、「おおかみ男症候群」とも呼ばれるまれな病気にかかったバングラデシュ人の少女(12)。
彼女の家族が、娘に普通の生活を送らせたいとして外科手術の資金を集めようとしている。
アクタルさんはこの病気のせいで、歯が隠れるほど歯茎がはれ、さらに胸が肥大化して体重38キロの体のうちほぼ半分の重さを占めるほどになり、学校に行くことはおろか、立ち上がることもできないという。
「娘がこんな風に生まれてきたのも神のおぼしめしだと思ってきましたが、苦しみに耐える娘をこれ以上見ていられないのです」とベーグムさんは語った。
医師団は、アクタルさんの肥大化した胸と歯茎を縮小し、体毛を減らすためにホルモン治療を実施することを計画している。
主治医は、全ての治療が終われば普通の生活が送れるようになると楽観的に捉えていると述べた。
◆ おおかみ男症候群とは
正式名称は、「多毛症」ですが、狼(英語でWereWolf)と症候群(Syndrome)の頭文字を取って、「WWS」と呼ばれたりすることもあるようです。
狼のような外見になってしまうことから
「狼男症候群(ウェアウルフ・シンドローム)」
と呼ばれるようになった。
別名 ”狼ヒト症候群” とも言われている。
◆ 治療法は!?
残念ながら原因の解明と同じく完全に治す治療法も未だ見つかっていないのが現実だ。
今現在ある治療法の中で有効とされているのが物理的に毛を抜く治療もしくは、レーザー治療だ。
しかし、体毛を治療すると腫れ上がってしまうというケースも出てきているようです。
その場合は毛の成長を遅らせるクリームを使用することによって症状を抑制する手段が施されています。
◆ 日本人も他人事ではない
先天性と後天性の場合とがあり、先天性の場合は、アンドロゲンという男性ホルモンの異常分泌、DNA異常の遺伝病が原因だと言われており、他にも何らかの遺伝病を持っていると言われています。
後天性の場合は、多くは発毛治療の副作用として狼男症候群になってしまうケースが多いようです。
報告されている50症例のうち、30症例近くがメキシコに住むある男性の家系であることからも、かなり特殊で遺伝性の強い病気だと類推出来ます
日本人での発症の報告は特にされてはいませんが、もちろんどの病気にも言えることですが、いつ、どんな形でなるかは誰にも分かりません。
考えてみてほしい我々はもともと類人猿が祖先であった、遠い祖先のDNAが異常で出てきたとしたら身体が毛に覆われるのもわかるのではないだろうか?