葛飾区の女子大学生-菊池 捺未さん
東京・葛飾区に住む日本薬科大学1年の女子大学生が茨城県内で遺体で見つかった事件で、35歳の男が殺人の疑いで再逮捕された。
警視庁によると、殺人の疑いで再逮捕された無職の広瀬晃一容疑者は、去年11月、茨城県神栖市の農道上に止めた車の中で大学生の菊池捺未さんを窒息死させた疑いが持たれている。
広瀬容疑者は容疑を認め、
「助手席の菊池さんの口をふさごうとしたところ、『何をするんだ』と言われたので、鼻や口をふさいだ」
と話しているという。
広瀬容疑者の供述に基づき、遺体が発見された現場から2キロほど離れた農水路で菊池さんのバッグと財布が見つかったが、携帯電話は発見されていないという。
警視庁は引き続き、殺害に至った経緯を調べている。
ここで一旦、おさらいをしてみよう。
被害者女性、”パパ活”による現金トラブルか
2018年11月、茨城県神栖市の農道上に止めた車の中で事件は起こってしまったのだ。
「携帯電話の通信アプリの掲示板で知り合った」
女子大生の菊池捺未さんはゲームが趣味で、それを通じて広瀬容疑者と知り合ったとみられている。
最初は自宅付近のコンビニで落ち合い、目隠しをして車で自宅に連れて来たのち、離れた場所に連れ出して放置。
菊池さんは自力で再度、広瀬のアパートまで辿り着いたが、そこで命を絶たれたと見られる。
■2人の行動は次の通りになる↓
11月20日xx:xx 大学の講義が終了
11月20日15:10 JR綾瀬駅から出発
11月20日17:36 JR鹿島神宮駅に到着
11月20日17:40 駅前からタクシーを拾う
11月20日17:55 コンビニでタクシー降車し、広瀬容疑者の自宅方面へ歩く
11月20日18:00 別のコンビニ駐車場で広瀬容疑者と会う(→目隠ししてクルマで移動)
11月20日18:05 広瀬容疑者の家に入る(空白の1時間スタート)
11月20日19:00 広瀬容疑者にクルマに乗せられる
11月20日19:xx クルマから降ろされて放置されてしまう
11月20日20:00 記憶を頼りに広瀬容疑者宅へ戻る途中、近隣住民に「目隠しされてここまできた」「記憶を頼りに来た」と伝える
11月20日xx:xx 近隣住民に「広瀬容疑者と金銭トラブルになっている」と伝える
11月20日xx:xx 広瀬容疑者の家に入る
11月20日xx:xx 近隣住民に「広瀬容疑者との金銭トラブルは解決した」と伝える
11月20日xx:xx 広瀬容疑者のクルマに乗る
11月20日22:xx 30万円を払うためコンビニATMに立ち寄る
11月20日23:00 畑近くでスマホのGPSが消える
11月21日xx:xx 畑近くで菊池さんのコートが発見される
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01月24日xx:xx 広瀬容疑者が警察に任意事情聴取される
01月30日xx:xx 広瀬容疑者が警察に「土に埋めた」と白状する
01月31日xx:xx 菊池 捺未さんの遺体が土の中から発見される
菊池さんが広瀬容疑者に会うのに片道5,000円しか持ち合わせていなかったらしいんだ。
それで、広瀬容疑者から現金を貰う約束-をしていたかは不明-だったが、手に入らずに泣き喚いていたとか。
実はまだ明るみにはなっていないが、菊池さんは広瀬容疑者から「現金30万円を貰う」ことになっていたらしい。
その30万円の対価は・・・
菊池容疑者は広瀬容疑者の宅へあがったよね。
そこで何が行われていたのか?
まぁ、そういうことですよね。
えと、ご想像にお任せします。
一見、清純派にも見える顔立ちの菊池さんだが、金銭目的の出会いだったのだろうか。
それは今後の調査で明るみになっていくはずだ!!
当事件において、広瀬晃一が容疑者として浮上した理由の1つには、過去の犯罪も関係していた。
2017年4月、千葉県の高校生(当時17)を言葉巧みに茨城県まで呼び出し、児童BUY春した容疑で逮捕されていたのだ!
今回の事件はそれとは異なるにせよ、
「2人になんらかの(金銭?)トラブルがあり、困った広瀬容疑者が殺害したのではないか」
とみられる。
広瀬容疑者は、児童BUY春の事件後は茨城県鹿島市内の建築会社でアルバイトをしていたという。
「昔から、ゲームが好きで、オタクのような性格。中学や高校ではなかなか友達ができず、不登校になっていたこともあった」(知人)
そして、その知人は驚くようなことを明かした。
「2008年に茨城県土浦市で刃物を使って9人を殺傷する通り魔事件を起こし、13年に死刑になった金川(真大元死刑囚)と広瀬容疑者は中学時代の同級生だった。金川は中学時代、活発なヤツだった。だが、ゲームにはまって引きこもって、通り魔事件を起こした。広瀬容疑者もゲーム好きだったから、接点はあったと思う」
覚えているだろうか?
『女子大学生被害死体遺棄等事件』のことを。
島根女子大生死体遺棄事件
話がちょっとそれてしまうが、広瀬容疑者と同級生だった金川(真大元死刑囚)は、記載の通り同級生だったという。
その同級生が死刑囚となった事件の概要というのが…
■事件発覚
2009年11月6日、広島県と島根県の県境に近い広島県北広島町の臥龍山(がりゅうざん)山頂付近で、女性の頭部が発見された。
DNA鑑定の結果、島根県浜田市で10月26日から行方不明になっていた19歳の女子大生と確認された。
死亡時期は約1週間前から2週間前。
広島県警・島根県警は合同捜査本部を設置して残りの遺体発見、被疑者特定などの捜査を開始。
11月7日に左大腿骨の一部、11月8日に両手足の無い胴体部分、11月9日に左足首、11月19日に爪が発見された。
■犯行の状況
死亡推定時期は2009年10月26日 – 31日。
遺体状況から連れ去りに近い時間に死亡。
頭部に殴打された跡。
首を絞められた可能性が高い。
遺体損壊に鋭利な小型の刃物が使用。
■犯行の特徴
手口の異常性・残虐性、損壊・遺棄の執拗さ・異様性。
■遺留品など
被害者の血がつき、胴体に付着していたビニール片が遺留品となっている。
捜査本部はNTTが電話帳の配達に使用するポリ袋の一部とみている。
配達の年・地域によって色や文字・デザインが異なることがある。
犯人の遺留品とみて、包装資材業者など流通ルートを調べた。
その結果、インクの成分から1995年初めに広島県の5市(三次市、安芸高田市、東広島市、呉市、三原市)に配達されていたものであることが判明したと報道。
2016年12月に事件直後に死亡した男の実家があった山口県下関市内でも同種のポリ袋が配布されていたことが新たに判明。
■被害者
被害者の女子大生は出身地の香川県の商業高校を卒業。
その後、浜田市にある島根県立大学に進学。
学業やサークル活動、アルバイトなどまじめで特定の異性交遊はなかった。
また目立ったトラブルはなかった。
被害者は殺害の約半年前まで出身地である香川県の坂出市に居住し、事件当時は両親も同地に在住していた。
そのため、香川県は事件現場と隣接も近接もしていないが、香川県内のテレビ(同じ放送エリアである岡山県のテレビ局も含む)・新聞では、全国ニュース以外のローカルパートでもこの事件を盛んに報道。
周辺住民や元教諭がインタビューに答えるなどした。
また、被害者は前年度まで高松市の香川県立高松商業高等学校英語実務科に在籍していたことから、同校では緊急の全校集会を開いた。
全員で黙とうを行い、校長が生徒らに事件の説明。
その後、元担任が記者会見を開いて行方不明後の心配や当時の心境を語った。
事件は遠く離れた地元・香川県でも大きな衝撃を与え、異例の扱いとなっている。
その影響は坂出市の実家周辺にも及び、過熱する報道に対して両親が遺族らへの取材自粛を求めるコメントを広島・島根両県警を通じて発表したほどでだったのだ。
菊池 捺未さん-まとめ-
『島根女子大生死体遺棄事件』があまりにも惨かったため、つい説明が長くなってしまったが、ここで話を戻そう。
先に”目隠し”の話があったと思うが、いま振り返ってみると理由の1つとして次のようなことが考えられるよね。
広瀬容疑者が自宅を知られたくないから菊池さんを説得して目隠しをした。
そして広瀬容疑者の宅で何らかの”ご奉仕”があったけど、当初予定の30万円の支払いを拒否。
それに不満だった菊池さんは広瀬容疑者に再交渉すべくまた会いに戻ったんだろうね。
もし、ここで踏みとどまっていれば彼女は今も”命“があった。
それは間違いないだろう。
現金30万円という額に心が乱されてしまったのか…。
そうだ。事の真相はわからないが、もし本当に”パパ活的な何か”であったならば、彼氏はいたたまれないだろう。
想像するだけで胸が張り裂ける。
菊池さんの行動が軽率だったのは間違いない。
でもだからといって、人の命を奪う行為が許されるわけがない。
広瀬容疑者にどのような罰が下されようとも、菊池さんは帰ってこない。
ただただ、虚しい。