苦手意識のあるものについては「真因」を特定することで克服ができる!
苦手意識のあるものから脱却する方法として、以前下記記事で3つのトレーニング方法を紹介しました。
その記事内では心の在り方を変えることで克服する方法を解説しましたが、今回は切り口を変えて論理的な方法を紹介します。
あなたに合った方法でお試しくださいね。
「真因」を特定せよ
苦手意識のあることに対して克服をする方法はは、その真因を特定することで対処ができるようになります。
だから、まずは「真因」を特定することから始める必要があります。
っと、その前に「真因」って言葉について簡単に説明しておきます。
この「真因」というのは、原因を生んでいる基となっているもの。つまり、原因を生み出している核(コア)のことを指しています。
辞書で調べると「本当の原因」なんていう風に書かれています。
上図をご覧ください。
「真因」というのは、原因の奥深くにある根っこの部分に当たります。
植物に例えると分かり易いかもしれないですね。
植物には根っこがあって、その根を基にしてぐんぐん成長しながら枝分かれしていきますよね。
この根っこにあるのが真因であり、複数枝分かれしている枝そのものが原因に当たります。
根に当たる「真因」を特定するには、しっかりと考える必要があります。
枝部分にあたる「原因」を特定したところで、それは表面上の原因であり、それを解決したところで根の部分にある「真因」の問題点を解決しないことには意味がありません。
じゃぁ、この「真因」を特定するには具体的にどうしたらいいのか?
それについて見ていきましょう。
とことん深堀りをする
「真因」を特定するには、とことん深堀りをすることです。
この世の中で生じる事象には必ず原因があります。
生じた事象の結果から、その原因を追究するのです。
『何でこうなってしまったのか?』と。
例えば、僕はあまり人とのコミュニケーションが得意ではないのですが、『俺はなぜ人とのコミュニケーションが得意じゃないのか?』っていうことについて深堀りをしていきます。
この場合、どのくらい深掘りをするのかというと、あなたが遡れるだけ過去まで遡る。つまりは幼少期まで遡ってそこから『真因』を探していくことが必要になります。
過去まで遡れば必ず「真因」が特定できるって訳じゃないですが、社会人をやっていて何か壁(苦手分野)にぶつかった時の原因ていうのは、大抵の場合が幼少期のころに体験したことが種となっているケースが多いです。
だから、自分の人生全てを洗い出すつもりで、過去からの出来事を全て思い返していくことが必要になるのです。
イメージとしては、下図のように考えるのが良いです。
※イメージ図
このように「原因」というのは、1つの「真因」から派生して複数に枝分かれしています。
そして、複数の階層に分かれています。この階層というのは、別に時系列になっているわけではありません。
階層が深くなればなるほど、根っこの原因、つまり「真因」に近づいていきます。
そして、たいていの場合、人というのはこの浅い階層までしか「原因」を追究することがありません。
だから、何年も何十年も克服することができずに苦しむのです。
「真因」までたどり着けないから、解決することが出来ないのです。対処方法が分からないのです。
逆に考えれば、この「真因」さえ明らかにしてしまえば必ず対処はできるんです。
じゃぁ、どうやって深い階層へ進んでいけばいいのか?
次の章にて具体例を用いて説明をしていきましょう。
魔法の言葉「なんで」を使って考える
いきなり「真因」を特定するようなことをせずに、まずはあなたがパッと思いつく「原因」をPICK UPしてみましょう。
PICK UPした「原因」というのが、第一階層に当たるかは分かりません。
分かりませんが、その思いついた「原因」に対して1つの言葉を自分自身に投げかけてみてください。
その魔法の言葉というのが『なんで?』になります。
この『なんで?』っていう言葉は僕の中で最強のワードと思っています。
いつも自分の浅はかな考えを一蹴してくれるんです。
『なんで?』と一分に対して放つことで、「えー・・・なんでだろう?」と深く考えることができるからです。
下図をご覧ください。
■なんで自分は人とのコミュニケーションが苦手なんだろう??
ここでいう第1層というのは、頭の中で比較的早くパッと思いついた「原因」のことを指します。
各層が3つあるのは、「真因」という種が生まれたせいで、様々な苦手意識が枝分かれしていって複数の「原因」を生み出しているからです。
そこから自分自身に「なんで?」と投げかけて第3層まで追及をしてみました。
そして、第3層まで考えた結果、ついに「真因」にたどり着いたんです。
「何で自分はコミュニケーションが苦手なんだろう??」
その理由は、過去学生時代にイジメにあっていたことが原因だったのです。
と、このように「真因」が明らかになれば、それを克服するための対処方法も見つかります。
今回のケースの克服方法は、ちょっとムツカシイですね。
何故ならば、身体が反射的に拒絶をしてしまっているからです。
いくつか克服方法はあるのですが、1つの方法としては「人とコミュニケーションを取ることは、実は何ら取るに足らないことであると身体に擦り込む」ことです。
やり方は割愛しますね。このやり方を知るには、「NLP(神経言語プログラミング)」について触れる必要があり、触れると相当長くなってしまうからです。
興味がある人もいると思うので、その内どこかで触れますね。
【まとめ】苦手意識のあるものについては「真因」を特定せよ!
大人になって社会で働いていると、必ず壁にぶち当たることがあるでしょうね。
そして、たいていの場合はその対処方法について深く追求せずに悶々としてしまうことになります。
これは僕自身も実際そうでしたし、僕の周りにいる人たちもそうでした。
だからこそ、しっかりと「真因」を特定するってことが大切になってくるのです。
この「真因」さえ明らかにしてしまえば、もう怖いものなんてなくなりますよ。
僕は10代後半、静まり返った教室の中で僕だけ席から立ち上がるという行動を取っただけで、冷や汗が止まらなくなるくらいに対人関係が苦手でした。
対人関係というか、このように人と会話すらしてないのに同じ部屋にいるっていうだけでもの凄いプレッシャーを感じる程でしたから。
今考えてみれば、よくもまぁここまで変われたものだと思います。
人前で何もできなかった人間が、人前で表現をする(役者)ようになるだなんて、正直驚きです。
こんな僕でも変われたんです。
あなたの心の中に本当に変わりたいんだっていう気持ちがあるならば、必ず変わることができますよ。