人に上手く説明ができない人は結論から述べる癖をつけよう!
普段の会話ならそこまで気にする必要ないですが、特に仕事場においては必ず「結論」から話す癖を身につけましょう。
あがり症の人は、この記事を読む前にまずは下記の「緊張(あがり症)のせいでいつも悔しい思いをしてる人におすすめの3つの技」から読むとなお良いですよ。
何事も結論から伝える
結論から物事を伝えないと、何について話しているのか全体像の把握がしにくくなるため、何度か聞き返してしまったり齟齬が生じてしまうことがあります。
日本人は、結論から物事を伝えるのが苦手…というか、文化のせいなのか、あまり結論から話す人がいません。
友人や家族間においてならそれでも良いのですが、これが仕事となると話は別です。
仕事では「効率」を重要視しています。
そのため、無駄な確認はできるだけ避けたいのです。
故に、無駄は省いて1回のやりとり(会話)で成立するように心掛ける必要があります。
具体的に、結論から話した場合と、そうではない場合とでどのくらい差があるのかを見ていきましょう。
シチュエーションは、以下の内容にします。
【上司から、今作成しているプレゼン資料がいつ頃に完成するのかを聞かれた時の回答】
■結論から話すパターン
週明けまでには完成します。
別件で動いているプロジェクトもあるので、そちらの進捗にもよりますが、どんなに遅くても週明けまでには完成します。
完成次第メールに添付して送ります。
■結論を最後に話すパターン
いま別件で動いているプロジェクトがありまして、そちらの進捗状況にもよって変わってきます。
ただ、遅くても週明けまでには完成します。
完成次第メールに添付して送ります。
かんたんな例文にしましたが、どっちの方が印象いいです?
ポイントとしては、上司が聞きたかったのは何か?
それは、「プレゼン資料がいつ完成するか?」という問いですよね?
であれば、上司が知りたいのはその回答です。
まず、その回答が何よりもはやく欲しいのです。
別のプロジェクトが同時に走っていようが、そんなことはどうでもいいのです。
このような会話のやり取りもそうですが、芸能人のインタビューでも同じようなことが良くありますよね。
【映画の公開がスタートし、作品の見どころを舞台挨拶で聞かれた時の回答】
■結論から話すパターン
無人島で暮らす孤独な青年の一生を描いた愛の物語です。
大学の研究で無人島に訪れた一人の女性との出会い。
青年はそこで初めて人を知り、友情を知り、愛を知る。
愛を知った青年はそこで何を感じてどのような一生を送るのか…?
それは、映画館まで足を運んで皆さんの目でお確かめください。
■結論を最後に話すパターン
大学で研究をしている一人の女性がいまして、その女性が研究の一環で、とある無人島に向かうんですね。
女性は暫くその無人島で生活をするのですが、何と!その無人島と思われた島には実は1人の青年がいたんです。
日々の生活を送る中で、女性はその青年と少しずつ言葉を交わし仲良くなっていきます。
果たしてこの青年は女性と出会ったことで、何を知り何を感じるのか?
それは友情?それとも愛? その答えは劇場で確かめましょう。
どうでしょう?
どう考えても前者の結論から語るパターンの方が内容がスッと頭の中にはいってきますよね?
何で頭にスッとはいっていくのかと思います?
それは次の章でみていきましょう。
結論から話した方が良いのは何故か?
結論から話した方が良いのは何故なのか?これにはもちろん理由があります。
先ほどの映画に関するインタビューを例にしてみてみましょう。
■結論から話すパターン
無人島で暮らす孤独な青年の一生を描いた愛の物語です。
大学の研究で無人島に訪れた一人の女性との出会い。
青年はそこで初めて人を知り、友情を知り、愛を知る。
愛を知った青年はそこで何を感じてどのような一生を送るのか…?
それは、映画館まで足を運んで皆さんの目でお確かめください。
上記の回答は、まずはじめに結論(概要)を述べてから、具体的な内容に触れています。
この文章なら1度聞けば全貌を理解できますよね?
何で1度聞いただけで、内容の把握が容易にできるのか?
その答えは、初めに「結論(概要)」を述べているからなんです。
(ここで、おいっ!ってツッコミが入りそうな予感・・・話を続けます。)
もしも、「結論(概要)」が最初になく、具体的な内容から触れていたならば、1度で全てを理解することができましたか?
恐らくできなかったでしょう。
だって、いきなり物語の中身の話をされても、その話が何についての物語なのか分かりませんよね。
ちゃんと話の全貌を知っていないと、中身の話をされたところで意味を理解できないんですよ。
だから、最初に「結論(概要)」を語ることで、相手に全体像を知ってもらうのです。
その上で中身の話をしてあげれば、相手はちゃんとついてきてくれます。
これにより、聞き手はより理解が深まります。
骨組みがしっかりとできているから、その後に内容を付け足したとしても、崩れることなくしっかりと相手に理解を促すことができるんです。
さぁ、ここまで理解できたら、もう1度先ほどの文章をみてみましょう。
■結論から話すパターン
無人島で暮らす孤独な青年の一生を描いた愛の物語です。
大学の研究で無人島に訪れた一人の女性との出会い。
青年はそこで初めて人を知り、友情を知り、愛を知る。
愛を知った青年はそこで何を感じてどのような一生を送るのか…?
それは、映画館まで足を運んで皆さんの目でお確かめください。
■結論を最後に話すパターン
大学で研究をしている一人の女性がいまして、その女性が研究の一環で、とある無人島に向かうんですね。
女性は暫くその無人島で生活をするのですが、何と!その無人島と思われた島には実は1人の青年がいたんです。
日々の生活を送る中で、女性はその青年と少しずつ言葉を交わし仲良くなっていきます。
果たしてこの青年は女性と出会ったことで、何を知り何を感じるのか?
それは友情?それとも愛? その答えは劇場で確かめましょう。
「結論(概要)」から話すための練習方法
さて、ここからは「結論(概要)」から話せるようになるための練習です。
まずは、下記をご覧ください。
- [結論]あなたが一番伝えたいことは何なのか?
- [詳細]具体的な内容は何なのか?
- [結論]つまり、あなたがいいたことは何なのか?
基本的に、この3項目を考えるようにしてください。
ただ、会社で資料作成したり、プレゼンするときは、これだけでは足りません。
足りませんが、この3点をしっかりと考えるだけでもだいぶ違います。
まずは、この3つに慣れるようにしましょう。
それでは、先ほどの映画を例にして上記に当てはめてみましょう。
- [結論]あなたが一番伝えたいことは何なのか?
- [詳細]具体的な内容は何なのか?
- [結論]つまり、あなたがいいたことは何なのか?
無人島で暮らす孤独な青年の一生を描いた愛の物語
大学の研究で無人島に訪れた一人の女性との出会い。
青年はそこで初めて人を知り、友情を知り、愛を知る。
愛を知った青年はそこで何を感じてどのような一生を送るのか…?
映画館まで足を運んで皆さんの目でお確かめください。
と、こうなるわけです。
「詳細」を「結論」と「結論」で挟む…まさに、ハンバーガーみたいなものですね。
結論から述べる癖をつけよう-まとめ-
結論から述べるのって、簡単にみえて難しいんです。
難しい理由は、結論から述べる事に慣れていないからです。
冒頭でも述べた通り、良い言い方をするのであれば日本の文化のせい。
悪い言い方をするのであれば、臆病だからです。
結論から話すのって実際怖いんです。
僕もそうです。今でもやっぱり怖いと感じることがあります。
怖い理由は、反感をくらうことを恐れているからです。
例えば、、、
と結論から伝えたとしましょう。
しかし、この後いったい上司から何を言われることか?
だいたい想像はつきますよね。
このように相手からの反感をくらいたくないから、日本人はまず先に「経緯」から述べようとするんです。
と、先に経緯から話しておけば相手から反感をくらうようなこともないから安心できますよね。
確かにこれは一理あります。
しかし、やっぱり先に経緯から伝えようとすると、「あなたが何を言いたいのか」を理解するまでに時間がかかってしまいます。
これは相手にとって、非常に不快に感じます。
不快に感じる理由は、相手の真意が図れず意味が分からないからです。
だから、イライラさせてしまいます。『なに訳わからないことを言っているんだ、コイツは?』って。
これは内容が複雑であればあるほどに、顕著になります。
あなたの周りにもそういう人いませんか?
それとは逆に、ちゃんと結論から述べる人もいませんか?
結論から述べる人って、話が明確で分かり易いから賢く見えるんですよ。
最初は怖いかもしれませんが、ゆっくりで良いので、結論から話す癖を身につけていきましょう。
そうすると相手からの印象も180度に変わってきますよ。